ドキュメンタリー『世田谷の、日本一小さな乗馬倶楽部』

Documentary

 東京、世田谷の住宅街、用賀に、2009年に誕生した世田谷乗馬倶楽部は、「月子」と「りんご」だけの、日本で一番小さな乗馬倶楽部です。フットワークの軽さを活かして、様々な地元の振興活動や、児童養護施設でのパフォーマンスを行って来ました。用賀にあるポニーたちの暮らす馬小屋は、地元では結構有名な場所で、地域の人が立ち寄る憩いの場となっています。また、遠方よりわざわざ見学のためお越しになるお客様もいらっしゃいます。

 私も初めて街中で馬を見た時は腰をぬかしました。動物園に行かなければ見られないはずの馬が、日常の中にいる光景に唖然とし、その後ふつふつと感動が湧き上がっていく実感がありました。気になって色々と調べてみると、馬小屋の上が貸事務所となっていることがわかって即入居。月子とりんごを眺めるのが楽しくって、毎日、馬小屋の前に入りびたっていた所、世田谷乗馬倶楽部運営責任者の蓮見さんよりチラシのデザインを頼まれたことがきっかけとなって、世田谷乗馬倶楽部に関わっていくことになりました。

 世田谷乗馬倶楽部の名前が広く知られるようになる一方で、地元の幼稚園、小学校での乗馬体験や児童養護施設でのパフォーマンスといった活動内容が知られることはあまりありませんでした。

 理由は2つあります。
過去に幾度かマスコミが取り上げてくれて、テレビ番組や雑誌に紹介してもらったことがありました。そこで注目されたのは「街の中に馬がいる」ことへの好奇さで、世田谷乗馬倶楽部が行っている社会的な活動には目を向けていただくことがありませんでした。もう一つの理由は、これは単純に、撮影用の機材を所有しておらず写真や映像といった記録を残すことが出来なかったからです。

 そこで、これまで資金不足で出来なかった撮影を行い、記録として残し、皆さんへ発信することで、より多くの方々に世田谷乗馬倶楽部の実情と活動を知ってもらうことを思い立ち、今企画である、ドキュメンタリー映画『世田谷の、日本一小さな乗馬倶楽部』の制作を立案しました。
どのようなスタッフが、都会の中で馬をどのように飼育し、地域と連携しながら、いかに社会へ貢献しているかを、ドキュメンタリーという第三者的な視点から記録し、皆さんに観ていただきたいと思います。

<世田谷乗馬倶楽部の活動実績>
・YMCA主催 南相馬被災地の子供たちを対象としたチャリティーキャンプに参加。業務提携先の御殿場カルチャーファーム、ハグプラント協力(馬5頭 スタッフ8名)
・川崎市福祉施設、世田谷区児童養護施設への訪問ひき馬、パフォーマンス体験
・わんぱく相撲世田谷大会場外企画にてふれあい体験乗馬を開催。
・せたがや未来博(世田谷区役所イベント)ふれあい体験乗馬実施。5年連続参加。
・日体幼稚園にて出張ふれあい体験乗馬実施(農大ポニーと馬術部学生とコラボ)
・世田谷区深沢、上野毛、用賀の商店街イベント参加

他多数

 たとえ日本一小さな乗馬倶楽部でも、地道な活動を映像にし、皆さんに観ていただく機会があれば、世田谷乗馬倶楽部の活動が評価される日が来ると信じて疑いません。
沢山の方々に、今ムービーをご覧いただき、世田谷乗馬倶楽部の活動の実態がより伝われば幸いです。

いつか、
大勢の子供達が、馬を通じて、動物と社会の結びつきを考えるようになり、
馬と人とが一緒に暮らす街づくりが行われていく……
そんな未来を創る一助になればと思います。

ドキュメンタリー『世田谷の、日本一小さな乗馬倶楽部』制作 小笠原玄  2014年11月

2014年11月17日、渋谷UPLINKにて上映会が無事終了いたしました。

ご来場・ご鑑賞いただいた皆様、ありがとうございました。